過去のお話




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[22] 巫女の記憶

投稿者: 逢糸 投稿日:2015年 5月25日(月)00時50分4秒 60-56-86-104f1.osk2.eonet.ne.jp  通報   返信・引用

目を覚ましたホノメは、まるで別人のようだった。





そして原因不明のまま、ナユタとタユタは死亡と認定された。







人が変わったホノメはすっかりおとなしくなり、学びの庭の授業にも出席するようになった。

が、どこか上の空でいつも黒い光が起きた場所を見つめていた。










若葉の試みを数日後に控えたある日、ホノメが私のところへやってきた。





『ヒメア様……俺、学びの庭を辞めます』





いきなりの発言に周りも私も目を丸くした。






『どうしてまた?』




『意味がなくなったからです』





__意味がなくなった?





『意味がなくなった、とは?』





そう問うと、ホノメは黙りこみ、うつ向いた。





『………書庫に…こもって………呪文の勉強してたことです』










あ。










『ホノメ、』

『どうして俺にしなかったんですか!!!』





ホノメの怒号が館に響く。





『ナユタもあなたも嫌いだ!!!なんで俺ばっかり!!』










『ホノメ、あなたはよく頑張りました。ナユタも…』

『どこが!!!俺、俺……!!』










『……いつも震えていましたね』







ホノメはぼろぼろと涙をこぼし、へたりと床に膝をつけた。





『書庫に入るときも、ナユタに覚えた呪文をみせるときも、村人達に反抗するときも、震えていましたね』










__優しい故に、ホノメは。










『………おれ、ナユタにもタユタにも笑顔でいてほしくて…………』





嗚咽をこぼしながらホノメは続けた。





『魔法と魔法を合体させて、綺麗な花火とか、そういうの、見せたかった…』










『気を落とさないように、おれなりに明るく振る舞ってたのに、呆れられて……』










『…………勝手にいなくなって……』










ホノメは、今までの分を取り返すかのように泣いた。





本当は繊細でおとなしい性格なのに、

家族を、愛を知らないまま出会ったナユタとタユタの苦しみを一身に背負って、

手探りで彼なりに聡明に生きてきたのに。










泣き疲れてまた深い眠りに落ちたホノメの頬を撫でる。





やはりまだあどけない。










そんな出来事が起きた数日後、ホノメは若葉の試みも受けずに学びの庭を退校し、村を出た。




[21] 巫女の記録4

投稿者: 逢糸 投稿日:2015年 5月24日(日)22時44分19秒 60-56-86-104f1.osk2.eonet.ne.jp  通報   返信・引用

黒き光が一際瞬いた時、まるで砂糖が溶けていくように禍々しいあの光が消えた。







ドサリと鈍い音がする。

音からすると、一人。





『ホノメ!!!』





あんなものに襲われたのに傷一つない姿で現れたホノメに村人達は驚きを隠せない。

そして、別のことにも。










ホノメは、数日間眠ったままだった。

そして、いつも寄せていた眉間のしわが消えていた。





私はホノメを赤ん坊の頃から知っている。





あの反抗的なホノメは、本来のホノメの人格ではない。

それに、それを断言できる理由もある。










『………ん……』










噂をすれば、なんとやら。



[20] ウーリーの過去 ~妖精編~ その3

投稿者: フルーツポンチ侍 投稿日:2015年 5月24日(日)19時47分53秒 softbank126216013129.bbtec.net  通報   返信・引用

どうしてだろう、、、
助けたのに礼を言われないのは

どうしてだろう、、、
友達がいなくなったのは、、、

どうしてだろう、、、
ママやパパが家から追い出したのは、、、

どうしてだろう、、、
気味悪がられたのは、、、

どうしてだろう、、、
村から出て行かされたのは、、、

どうしてだろう、、、
涙が止まらないのは、、、

?「大丈夫、僕も君と同じだから、、、」
ウーリー(9歳)の妖精編終わり、鬼編へ続く



[19] ウーリーの過去 ~妖精編~ その2

投稿者: フルーツポンチ侍 投稿日:2015年 5月24日(日)19時35分8秒 softbank126216013129.bbtec.net  通報   返信・引用

ある日、、、
ウーリーの友達「ねぇ、ウーリー、お花畑に行かない??」
ウーリー「うん、いいよ!!」

不幸はいつ来るか分からない、、、

ウーリーの友達「あっ、痛っ!!」
ウーリー「大丈夫!?あっ、トゲが!!」
ウーリーの友達「うん、、、ちょっと、さっき刺さっちゃって、、、(腕からは大量の血が、、、)」
ウーリー「、、、『能力保管庫』、『3番庫・聖なる光(シャインフォース)』!!(光を腕に当てるとみるみる傷が治っていく、、、)」
ウーリーの友達「ウーリー、、、それって、、、能力!?」
ウーリー「そうだけど、、、」
ウーリーの友達「いやあああああああああ!!!!!!」

妖精界では魔法が基本、能力を持つ妖精はウーリーだけだった、、、



[18] 若者の記憶

投稿者: 逢糸 投稿日:2015年 5月24日(日)02時27分37秒 60-56-86-104f1.osk2.eonet.ne.jp  通報   返信・引用

_すげえ、生きてる奴がいるぜ!





_他の奴等は腐って消滅しちまったようだな。





_ふむ。こいつ、ガキのくせに立派なアタマしてやがる。





_アタマがなんだよぅー。早く食べちゃおうよ!久しぶりの生きてる奴だよ!





_まあ待て。賭けをしないか?





_賭け?なにを賭けるんだ?





_こいつに、世界の未来をさ。





_うっわあ、クサいよ兄貴。





_黙れこのっ!…………とにかくだ、小僧。










_貴様はなにを喰らいたい?







_大切なひとか?







_大事にしてるものか?










___それとも…………



[17] 巫女の記録3

投稿者: 逢糸 投稿日:2015年 5月24日(日)01時51分52秒 60-56-86-104f1.osk2.eonet.ne.jp  通報   返信・引用

ナユタが行おうとしている禁術………





それは、大昔に封印したものだった。





魔障という名の闇の力を使って蘇生または治癒をする魔法。



失敗すれば、ナユタもタユタも死ぬだろう。







『それではナユタ、気をつけて』


『はい』


ナユタが魔法陣を描き、呪文を唱え始める。

今までにない集中力だ。

ピリピリとした空気に周りの者達までもが緊張する。



その中でナユタは、淡々と呪文を唱え続ける。

そして、数本の眩い光が横たわるタユタの周りを走り出した。



呪文は___成功した。







はずだった。





突如、魔障が暴走し、眩かった光が禍々しい光に変わる。

そして、その光がナユタとタユタを襲った。

『きゃあああああ!!』


『皆の者!!下がりなさい!!!』


『巫女様あああ!!お助けくださいいいい!!!』








『ナ、ユタアアアアアアアアアア!!!!』



ホノメが飛び出していた。


ホノメは、ナユタが呪文を唱えているときは姿を消していた。

きっとまた書庫にこもっているのだろうと、村人達は呆れていた。


『ホノメ!!?何故そこにいるのです!!早く逃げて……』

『うるせえクソババア!!!ナユタとタユタが危ねえんだぞ!!』


めちゃくちゃ綺麗な花が咲くであろう蕾を踏み潰してどうする、クソババア。



ホノメは、ナユタとタユタの手を握り、更には二人を抱きしめた。





私が見たのはここまで。






その後、三人は大きくなる魔障に包みこまれ、姿が見えなくなってしまった。



[16] ウーリーの過去 ~妖精編~ その1

投稿者: フルーツポンチ侍 投稿日:2015年 5月24日(日)00時52分54秒 softbank126216013129.bbtec.net  通報   返信・引用

彼女はいつも幸せだった、、、
仲の良い友達、いつも支えてくれる家族、、、
彼女のそばにはいつも誰かがいた、、、

しかし、幸せな時間はそう長く続くものでは無かった



[15] レイの試練-2-

投稿者: あおみどり 投稿日:2015年 5月23日(土)02時08分32秒 76.net119083242.t-com.ne.jp  通報   返信・引用

――ふぅ…やっと着いたか……


光の一族の力、絶対に解放してみせる…






試練といだけあって、流石に辛かった…だが、無事試練を終えた様だ…

俺の光の力を限界まで引出、闇は封印された…完全に。
これで…もう闇が出てくることは無くなるだろう。










約束、俺は果たしたぞ…。



[14] 巫女の記録2

投稿者: 逢糸 投稿日:2015年 5月23日(土)01時34分36秒 60-56-86-104f1.osk2.eonet.ne.jp  通報   返信・引用

『おいナユタ!こんなもん覚えたぜ!お前できねーだろ、できねーだろ?!』


ホノメは書庫で読み漁った呪文書にあった呪文をナユタの目の前でやってみせた。



いつもの光景だ。


ナユタは微笑んで呪文を得意気にみせるホノメを見つめている。




でも、今日は違った。


ナユタは口を閉ざし、まっすぐホノメの瞳を見つめた。


『ホノちゃん、僕たちもうすぐ若葉の試みを受けるんだよ。自覚はないの?』


なだめるような口調で言い、それまで笑顔だったホノメの表情が変わった。


『………お前もそんなこと言うのかよ……』


それから、二人の関係は最悪になってしまった。

口をきくこともすっかりなくなってしまった。





その頃、村では治す術がない病を持つ少女がいた。

名前はタユタ。


ナユタの妹だ。



タユタは、兄の晴れ姿を見たがっていた。

でももう死期が近い。

若葉の試みを行う日時を変えるわけにもいかず、村人達は途方に暮れていた。



そこで、ナユタとホノメのどちらかに禁断術を復活してもらうことにした。


しかし、村では意見が割れてしまった。



『ナユタにするべきだ。ホノメは天才だがあの態度が気に入らん。きっと手を抜く』



『ホノメは今までで一度も失敗したことがない。それに今回はリスクが高すぎる。ここはホノメに……』





あれやこれや揉めた結果、結局はナユタが禁断術を復活させることになった。





『ナユタ』



『………』



『俺は、お前にもタユタにも死んでほしくねえ。…………ぜったい成功させろよ』







ナユタが返事をすることはなかった。



[13] 巫女の記録1

投稿者: 逢糸 投稿日:2015年 5月23日(土)01時06分44秒 60-56-86-104f1.osk2.eonet.ne.jp  通報   返信・引用

何年も前、ツスクル村に才能溢れる二人の若者がいた。



二人は幼い頃から共に競い合い、良い好敵手になった。




天才 ホノメと秀才 ナユタ




ナユタはコツコツと努力を重ね、しっかりと己の強さを磨いていった。

学業成績も良く、学びの庭では評判がかなり良かった。

そして、勤勉で何事も諦めない子だった。



一方でホノメは、難しい呪文も一発でできる天才だった。

勉強をする必要もない、と彼は書庫にこもっては難しい呪文の書などを日々漁り続けた。



そんなホノメの姿にナユタはなにも言わなかった。




ホノメは言いたいことは言う子だったので、周りから反感を買うことが多かった。




でも、あの事件以来、ホノメの性格は変わった。



あの事件が起こらなければ、あの子は………





あの子達は。


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